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PDF入稿で仕上がりの劣化を防ぐために確認したいこととは?

PDFはレイアウトを保ちやすい一方、変換だけで画像や文字がきれいになるわけではありません。
粗い画像はそのまま引き継がれ、書き出し時の圧縮で見え方がさらに変わることもあります。
色や効果、文字の配置も変化する場合があり、保存できた時点で完成とはいえません。
劣化を防ぐには、元データを整え、印刷向けに書き出し、完成したPDFを照合する流れが必要です。
ここでは、この3段階で確認したい点を解説します。

目次

PDF変換で仕上がりが変わる主な原因

元画像の解像度が不足している

画像は細かな点でできており、拡大するほど点の密度が下がります。
小さな画像を引き伸ばすと、輪郭のぎざつきや細部のぼやけが目立つのはこのためです。
カラー印刷は350dpiが目安ですが、粗い画像の数値を後から350dpiに変えても細部は戻りません。
PDFへ変換しても元画像の粗さは改善されないため、変換前の画像品質が仕上がりの土台になります。

圧縮とダウンサンプリングで画像が粗くなる

強い圧縮やダウンサンプリング(画素数を減らす処理)がかかると、細かな模様や文字を含む画像が粗くなることがあります。
容量優先の設定が印刷向けとは限らず、ファイルが軽いだけでは入稿に適するか判断できません。

色や効果が変換後に変化する

RGBカラーが印刷用のCMYKへ変換されると、鮮やかな色を中心に見え方が変わる場合があります。
透明、ぼかし、影などは、PDF/X-1aへの書き出し時に分割・統合され、白い線などが現れることがあります。
フォントの扱いが適切でなければ、文字幅が変わり、改行位置や周囲の配置にも影響します。
変換前後で何が変わったかを、色、効果、文字、画像の配置まで含めて紙面全体で確認します。

PDF保存前に整えておきたいデータ

使用サイズに合う画像を配置する

画像の解像度は、紙面上の使用サイズとの関係で決まります。
配置後に拡大した画像は、その使用サイズで必要な解像度を満たしているか確認します。
不足していれば数値だけを変えず、大きな元画像へ差し替えるか、使用サイズを小さくします。
画像化したロゴや地図も原寸表示で見ると、輪郭の粗さを判断しやすくなります。

印刷向けの品質設定で書き出す

PDF保存時の設定によって圧縮率や解像度、色、透明効果の扱いが変わるため、入稿条件に合う設定を選びます。
PDF/X-4は透明効果を保持する一方、PDF/X-1aでは書き出し時に分割・統合されるため、入稿先と使用ソフトに合う規格を選びます。

印刷の鉄人では、Illustrator、Photoshop、InDesign、MS OfficeのPDF作成ガイドをソフト別に用意しています。
実際の画面に沿って項目名と選択位置を追えるため、使用ソフトに対応した手順で入稿用PDFを準備しやすい点が特長です。
変換方法に合うガイドを選べるため、元データの品質を保つ設定もそろえやすくなります。

フォントと透明効果の状態を確認する

フォントは作成方法に合わせて埋め込みやアウトライン化を行い、別の書体への置き換わりを防ぎます。
透明効果や影を使った部分は、文字や写真との境界を中心に、元データとPDFで見え方が変わっていないか確認します。
元データを整えておけば、PDFで違いを見つけたときに見直す設定を切り分けやすくなります。

完成したPDFを入稿前に確認する方法

元データとPDFの見た目を照合する

PDFは閲覧ソフトで開き、元データと同じページを並べて比較します。
全体を見て文字ずれ、改行、画像抜けを確かめ、拡大して写真の粗さや効果の境界を見ます。
画面の色は印刷結果と同じではありませんが、変換前後の大きな差を見つける手掛かりになります。
ページ数が多くても代表ページだけで済ませず、実際に入稿するPDFですべて確認します。

ページサイズと塗り足しを確認する

PDFのページサイズは作成方法で条件が異なるため、注文内容と使用アプリケーションの作成ガイドを照合します。
Adobe系では各アプリケーションのトンボ・塗り足し設定に従い、背景や写真を仕上がりの四辺より3mm外側まで延ばします。
MS Officeでは、フチまで印刷するWordとPowerPointは用紙の幅と高さへ各6mmを加えますが、Excelには塗り足しを設定できません。

修正は元データで行って再変換する

PDFをAcrobatなどで直接編集すると、印刷用データへの変換時にトラブルが生じる場合があります。
修正は元データで行い、同じ入稿用設定で新しいPDFを書き出します。
作り直した後は全ページを照合し、再変換による別の変化がないことまで確かめます。

印刷の鉄人では、Adobe PDFとMS Office PDFに分けてセルフチェックを用意しています。
作成方法に合う項目へ絞られているため、入稿条件の見落としやレイアウト崩れの原因を探しやすい点がメリットです。
ご自身で原因を切り分けにくい場合も、気になる箇所をもとにサポートセンターへ相談でき、疑問点を絞り込みやすくなります。

まとめ

仕上がりの劣化を防ぐ作業は、PDFへ変換する前から始まります。
元画像を使用サイズに合わせ、印刷向けの設定を選び、フォントの処理や透明効果の状態を確認することが基本です。
変換後は元データと照合し、画像の粗さ、文字ずれ、改行、画像抜け、効果や色の変化を確認します。
誤りは元データで修正してPDFを作り直し、ページサイズと塗り足しも再確認します。

印刷の鉄人では、アプリケーション別のPDF作成ガイドと、Adobe・MS Officeそれぞれのセルフチェックを用意しています。
作成手順と完成後の確認項目が分かれているため、元データ、書き出し設定、完成したPDFのどこを見直すべきか切り分けやすい点が特長です。
画面の項目名や変換前後の見た目を対応させて確認できることは、PDF入稿に慣れていない方の準備にも役立ちます。
設定や見え方で迷う場合は、使用ソフトと気になる箇所を添えてサポートセンターへご相談いただけます。

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