冊子を印刷するとき「表紙はページ数に含めるのか」「見開きは1ページなのか2ページなのか」と迷うことはないでしょうか。
ページ数の数え方を間違えると注文時の仕様と印刷データが合わず修正が必要になる場合があります。
特に中綴じ冊子ではページ数と製本方法の関係を理解しておくことが大切です。
今回は冊子の基本的なページ数の数え方から表紙や裏表紙の扱い、製本方法による違い、入稿前の確認事項まで解説します。
冊子のページ数はどう数える?

用紙の片面を1ページとして数える
冊子のページ数は基本的に用紙の片面を1ページとして数えます。
1枚の紙には表面と裏面があるため両面に印刷する場合は2ページです。
例えばA4サイズの用紙を折らずに両面印刷した場合表面が1ページ、裏面が2ページとなります。
また冊子を開いた状態で左右に並ぶ見開きは2ページとして数えます。
左側が2ページ、右側が3ページというようにそれぞれ独立したページとして扱うためです。
ページ数は紙の枚数ではなく印刷面を基準に考えると理解しやすくなります。
なお印刷されていない白紙面も冊子を構成するページとして数える場合があります。
表紙と裏表紙もページ数に含める
冊子のページ数を数える際は表紙と裏表紙の扱いにも注意しましょう。
一般的に表紙まわりは次の4ページで構成されます。
・表1:表紙の外側
・表2:表紙の内側
・表3:裏表紙の内側
・表4:裏表紙の外側
例えば表紙を含めて16ページの冊子であれば表紙まわりの4ページと本文12ページで構成されます。
ただし注文時に「本文16ページ+表紙4ページ」と指定する場合は合計20ページです。
このように表紙込みの総ページ数と本文だけのページ数は異なります。
印刷を注文するときは商品ページのページ数が表紙を含むのか本文のみを指すのか確認しておきましょう。
白紙ページも冊子の構成に含まれる
ページ数を数える際は文字や写真が配置されていないページも考慮する必要があります。
例えば表紙の裏側を白紙にする場合でもその面は表2として存在します。
本文の途中に白紙ページを設ける場合も冊子全体の構成から除外するわけではありません。
白紙ページをページ数から抜いて計算すると完成時のページ配置が想定とずれる可能性があります。
内容が印刷されているかどうかではなく冊子として存在する面を基準に数えましょう。
製本方法によってページ数の条件は変わる?

中綴じ冊子は4の倍数が基本
中綴じは用紙を二つ折りにして重ね中央部分を針金などで綴じる製本方法です。
パンフレットや会社案内、商品カタログなどに利用されます。
1枚の用紙を二つ折りにすると表裏を合わせて4ページになります。
そのため中綴じ冊子の総ページ数は基本的に4の倍数で構成します。
例えば次のようなページ数です。
・8ページ:用紙2枚分
・12ページ:用紙3枚分
・16ページ:用紙4枚分
14ページの内容を中綴じにしたい場合は16ページ構成にして不足する2ページを白紙などで調整する方法が考えられます。
ページ数を決める段階で掲載する内容だけでなく製本に必要な構成も考慮しましょう。
無線綴じ冊子は表紙と本文を分けて考える
無線綴じは本文の背の部分を接着剤で固め表紙でくるむ製本方法です。
ページ数の多いカタログやマニュアル、冊子などに利用されます。
中綴じとは異なり表紙と本文を別々の仕様で扱うことが一般的です。
例えば本文32ページに表紙4ページを加えた場合冊子全体では36ページになります。
ただし本文のページ数に関する条件は印刷商品や製本仕様によって異なります。
本文が4の倍数であることを求める商品もあるため希望するページ数で注文できるか事前に確認することが大切です。
また無線綴じでは背表紙の幅も考慮します。
背幅は本文のページ数や用紙の厚さなどによって変わるため表紙データを作成する際は指定された寸法を確認しましょう。
用途に合わせて製本方法を選ぶ
冊子のページ数を決める際は掲載内容と製本方法を合わせて検討しましょう。
比較的ページ数が少なく見開きで写真や図を見せたい冊子には中綴じが選択肢になります。
一方掲載する情報量が多く背表紙を設けたい冊子では無線綴じが候補になります。
ただし対応可能なページ数や用紙、サイズなどは商品によって異なります。
先に原稿だけを完成させるのではなく希望する製本方法の仕様を把握してからページ構成を決めると入稿時の調整を減らしやすくなります。
冊子のページ数を間違えずに入稿するには?

注文前にページ構成を整理する
冊子の印刷を注文する前に表紙から裏表紙までのページ構成を整理しておきましょう。
例えば16ページの中綴じ冊子なら表紙4ページと本文12ページを想定しどのページに何を掲載するか決めていきます。
このとき目次や本文、写真、奥付などの配置を整理しておくと必要なページ数を把握しやすくなります。
奥付とは発行者や発行日などを記載する部分です。
また見開きで掲載する写真や図表がある場合は左右のページの組み合わせも考慮しましょう。
ページ数だけでなく冊子を開いたときの見え方まで確認することが重要です。
ページ順と印刷データを確認する
入稿前には印刷データのページ数と注文内容が一致しているか確認しましょう。
特に注意したいのがページの並び順です。
中綴じ冊子では印刷工程でページを適切な位置に配置する必要がありますが入稿データを自分で面付けするかどうかは商品ごとの指定に従います。
面付けとは印刷後に折りや製本を行った際正しい順番になるようページを配置する作業です。
また白紙ページの扱いや表紙と本文を別データにする必要があるかも確認しておきましょう。
印刷の鉄人は、印刷データの作成に役立つテクニカルガイドや商品別テンプレートもご用意していますので注文する商品の仕様と合わせてご確認いただくとページ構成や入稿準備を進めやすくなります。
仕上がりサイズと塗り足しも確認する
ページ数が正しくても仕上がりサイズや印刷データの設定が合っていなければ修正が必要になる場合があります。
例えばA4仕上がりの冊子では完成後の1ページがA4サイズになります。
見開きの状態と1ページのサイズを混同しないようにしましょう。
またページの端まで写真や背景色を配置する場合は塗り足しが必要です。
塗り足しとは断裁時に白い部分が出ないよう仕上がり位置より外側まで絵柄を延ばすことを指します。
文字や重要な図柄についても断裁位置や綴じ部分との距離を考慮して配置しましょう。
必要な塗り足し寸法やデータ形式は注文する商品の指定に合わせて確認することが大切です。
まとめ

冊子のページ数は基本的に用紙の片面を1ページとして数えます。
表紙や裏表紙、白紙ページも構成に含めて考えることが重要です。
注文時には表紙込みの総ページ数なのか本文だけのページ数なのかを確認しましょう。
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